M.2 SSDを調べたら色々と規格がありすぎた話

この数年程DTM(?)もやらないし、250GBSSDで過ごしてきたのですが、ちょっとゲームでもやろうかなとインストールしようとしてみた所、ディスク容量が足らねぇよ!とのエラーが…。

昨今サイズが大きいのは、高画質グラフィックのオンラインゲームくらいな物で、今どきHDDに動画保存みたいな事もしない(Amazon Prime Videoやバンダイチャンネルdアニメストアで見ればいい)ので250GBでなんとかしてきたのですが、昨今家で暇なので、ゲームでもやろうかなと思うとこのような事態です。

意外と値段が手頃になってきたM.2フォームファクタSSD

最初は普通の2.5インチSSDの1GBか500GB辺りを考えていたのですが、ふと値段を見てみるとあれ、M.2もさほど値段変わらないじゃん。と気付きました。

+1000円程度~の違いです。昔は2倍近く値段に差があった気がするのですが…

当時は出始めで発熱がどうなんだとか耐久性に関しても(こればかりは年数が経たないと分からないので)情報がないので見送った訳ですが。あれから数年。M.2 SSDを導入した人でこっぴどい目に遭った!と言う情報も聞かないのでそろそろ導入してもいいかな?と言う感じです。(人柱ありがとうございます!←コラコラw)

色んな規格があるM.2 SSD

さてこのM.2 SSD、雑に買ったら良いのかと言えば実は色々な規格があります。そこらへんを何も考えず「買ったろw」とやると万が一にも適合しない可能性があります(概ね問題ないとは思いますが)。ので、それらに付いて書いていこうと思います。

サイズ

一番大きな所で、サイズに違いがあります。

ja.wikipedia.org

M.2機器の幅は12、16、22、30mmの4種、長さは16、26、30、38、42、60、80、110mmの8種類からなる。

オイオイ 4x8 だから 32 パターンかぁ!?

と、なりますが、実際には 22mm x 80 mm の type2280 が主流のようです。

それ以外の場合もありますが(小型のものは主にノートPC用と思われる)、購入しようとしているサイズが自分のマザーボードに適合するかどうか確認すれば良いでしょう。(ちなみに長さによって留め具の位置が変わってくるようです)

NVMeかそうじゃないか

NVMeが何の略なのか…について長々と説明しても仕様がないので割愛しますが、端的に言えばNVMeの方が高速という事です。

ではNVMeが付いていない物は何かと言えば、これはSATAとなります。ソケット自体はM.2と言う規格になりますが、中身はSATAなので、600MB/sまでしか速度が出ないと言うことになります。

ちなみにこれがNVMeの場合どうなるかと言えば4GB/s、ないし5GB/sとなります。実に6倍から8倍です。

ただしこれはあくまで帯域としての理論値となるので、実際のパフォーマンスはチップによって左右されます。ただ、NVMeと付いていれば数GB/sクラスの転送速度になるのが主流のようです(それで居て値段はそこまで変わらない)。

NVMeと付いていない物は「単なるコンパクトなSATA SSD」ですので、M.2で高速なSSD!という事を考えているのであれば、NVMe一択となるでしょう。

ただ、マザーボード側がNVMeをサポートしていなければNVMeのM.2 SSDを指しても動作しない(または動作しても数GBクラスのパフォーマンスは出ない)のでそこは確認しておく必要があります。

切り欠き

実は同じM.2でも切り欠きに違いがあります。

マザーボード側がNVMeをサポートしており、購入しようとしているSSDがNVMeであれば「M key」と呼ばれる物になるかと思いますが、反対側が欠けている「B key」と言う物があります。

らくB keyはノートPCなど非NVMe用ですが、特にそうと決まっている訳でもなさそうなので、一応は確認しておくと良いでしょう。多分大丈夫ですが。

また、M.2 SSDの中には切り欠きが2つあるものがあります。これは「B & M key」と呼ばれ、つまりはマザーボード側がどちらであっても刺せるタイプとなります。

ただこのB&M keyは、非NVMe SSDがどちらのソケットにも刺せるようにしているようなので、NVMeを選択する予定の場合は恐らく遭遇する事は無いでしょう。逆に言えば非NVMeはB&Mを採用している事が多いようなので、安いからと言ってうっかり非NVMeを買ってしまう前に、物理的に目で気付けると言うポイントがあります(必ずそうではありませんが)。

最後に、同じM.2 NVMeでも結構値段とパフォーマンスが違ってくる

NVMeの4GB/sはあくまで転送スピードですので、実際にチップがそのパフォーマンス位をフルに発揮できるとは限りません。実際現状市場に出回っている物を見ると、2GB/s~3.5GB/sまでかなりパフォーマンスに差があるようです(それに伴って値段も…)。

 

HDDや、SATA接続のSSDドライブと比べれば、2GB/sの時点でかなり異次元のパフォーマンスかと思われますが、より早くソフトを起動したい!等の要望もあるかと思います。

速度を上げればその分値段も上がりますが、その分容量を落とすと言う手もあるでしょう。

コスト、速度、容量…ただくれぐれも(速度向上でM.2 SSDを考えているならば)非 NVMe の物は買わないように気をつけましょう